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テンポラリーインプラントのようなインプラント


自家製インプラント

皆様,おはようございます.旭川は気温22度程度の非常に過ごしやすい日です.暑くもなく寒くもなく穏やかな1日になりそうです.

本日は非常に珍しい事をひとつご紹介します.

上記の写真は,とある患者様の口腔内から摘出したインプラントです.私のインプラントの臨床及び研究歴は現在27年に及びますが,上記の写真のようなデザインのインプラントは既存の医療用インプラントシステムのメーカーでは確認できなかったものであります.

過去に診療されていたある歯科医師による治療例と推測しています.

何年頃にこのインプラントが患者様に埋入されたのか,どのような経緯でこのインプラントを選択したのか様々な詳細は一切不明であります.

また,金属材料についても果たしてチタンであるのかどうかも不明であります.もちろん金属成分についてそれを業務にしているところへ依頼し調べる事も可能ではありますが,それを行う理由もありませんので行ってはいません.

デザインとして,いわゆる1回法インプラント,骨接触面はマシーンサーフェイスという特徴があり現代のインプラントシステムでこれに類するインプラントシステムは,テンポラリーインプラント,つまり短期間の使用を目的にしたものがこれに当たります.

テンポラリーインプラントは実に便利なインプラントで,簡単に埋入することができるものですが長期間使用することは出来ないものです.

本来の使い方として,長期間使用する事を目的にしている他の部位のインプラントに負荷をかけたくない一定の期間だけテンポラリーインプラントで噛み合わせを維持してゆく,そんな時に便利に使用することができます.

このテンポラリーインプラントの選択に際し,治療コンセプトに則った使用が重要であると考えております.

上記の画像にあるようなインプラントは,他の患者様の例にも見受けられますが長く使用することは難しいと思われますので,ご心配の方は当院をご利用頂きたいと思います.

南部聡

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